VPNによるフローティング・ライセンス・サーバーへの接続が出来ないケース
遠隔地で仕事をしているKeyShotユーザーが、VPN経由でフローティングライセンスサーバーに接続する際に問題が発生することは珍しくありません。特に、出先からアクセスしたいユーザや Virtual Private Networkを使用していないユーザがこの問題を全く経験していない場合に起こりえます。
VPNのセットアップや特定のトラブル シューティングについては、お客様の指定するIT部 門の管轄となるため、こちらではサポートできま せんが、以下のガイドでは、VPNを使用して いるお客様のためのベストプラクティスと基本的なト ラブルシューティングのヒントを提供します。
1 ユーザーがサーバーネットワークへのアクセス権が無い場合
これは、ユーザーのVPNネットワークやサーバーホストへの接続が正しく設定されていない場合に起こります。この現象を確認するには、VPNネットワークに接続している状態で、フローティングライセンスサーバーにPINGを打ってみてください。これを行うには、ターミナルまたはコマンドコンソールを開き、次のように入力します。
ping サーバのIPアドレス
コマンドを
ping 192.168.100.1
のように入力してください。フローティング・ライセンス・サーバーに接続できた場合、以下の図のような結果が得られます。
4 'packets' were sent, 4 were received and none were lost.
4つのパケットが送信され、4つのパケットが受信され、どれも失われませんでした。それ以外の場合は、ライセンスサーバーコンピュータからの応答の送信または受信のいずれかに問題があることを示しています。このような場合は、IT管理者にご相談ください
2 フローティングライセンスサーバーで確立されたポートが、LUXIONライセンスサーバーへの接続時に使用されていないか、使用できない状態になっている場合。
フローティングライセンスサーバーに接続しようとしたときに、ユーザーに間違ったポート番号が与えられている可能性があります。この場合、フローティングライセンスサーバーへの接続が拒否されます。ライセンスサーバーに接続しようとしたときに、使用されているポート番号がライセンスファイルに記載されているものと同じであることを確認してください。
Luxion ライセンスサーバから、Daemon ポートが確立されていることを確認します。外部との安全な接続を行うためには、FlexLMポートとDaemonポートの両方が必要です。ネットワークやVPNのポートフォワーディングの設定で、両方のポートが正しく設定されていることを確認してください。
- FlexLM Port: 他のライセンスサーバーがある場合は、ポートの競合を避けるために変更してください。
- Daemon Port:このポートは、ファイアウォールを使用するネットワーク設定の場合にのみ使用されます。ファイアウォールを使用している場合は、ファイアウォールで両方のポートを設定して開く必要があります。
ライセンスサーバーのホストコンピュータで、ターミナル/コマンドコンソールに入り、管理者として次のように入力します。
netstat -ab
結果を検索して、FlexLM と Daemon が使用するポートが確立またはlistenされていることを確認します。ポートが使用されていない場合は、Luxionライセンスサーバーがポートを使用していません。この問題を解決するには、LuxionライセンスサーバーがWindowsマシンでホストされている場合、LMToolsを開き、config servicesタブを選択します。ライセンスフォルダを参照して、正しいライセンスファイルが使用されていることを確認します。ライセンスをロードし、変更を保存して、LMToolsからライセンスサーバーを再起動します。
3 VPNネットワークの設定が間違っているケース
上記のすべてが失敗した場合、VPNが複数のポートおよび/またはIPフォワーディングプロトコルを使用している可能性が高いと考えられます。これは、ユーザー情報を保護するために、IPアドレスを変更し、異なるポートに割り当てているものです。これにより、ライセンスファイルで設定したポートが認識されないことがあります。
例えば、ポート27000はLuxionライセンスサーバーで確立されているとします。このポートはネットワーク上で開いており、VPNでも確立されています。しかし、リモートユーザーがこの情報を入力したときに、VPNは、確立されたIPアドレスやポートを、ネットワーク側のファイアウォール設定では認識されない値に変更してしまいます。ネットワーク側のファイアウォールは、特定のIPアドレスとポート27000を想定していますが、代わりに別のIPからポート27100を介してリクエストを受け取ります。これによりLuxion ライセンス サーバーへの接続が拒否されます。
残念ながら、こちらではこの問題の解決をお手伝いすることはできません。私たちは、お客様のネットワークやVPNの設定について完全な知識を持っておらず、その権限もありません。この問題を解決するには、お客様のIT部門とVPNプロバイダーが、ネットワークのどこでエラーが発生しているかをさらに調査する必要があります。
Related Articles
フローティングライセンスのマシン変更の方法を教えてください。
フローティングライセンスのマシン変更に関してはこちらのフォームにご入力お願いします。 その際必ず必要な情報は下記になります。 Company Name(会社名) お名前 メールアドレス 新しいマシンのマシン名 旧いマシンのMacアドレス 新しいマシンのMacアドレス また以下の点にご了承ください 原則的にはユーザーのサインが必要であるものであること 旧いマシンからKeyShot本体とライセンスコードを必ずアンインストールする必要があること ...
KeyShot Webライセンスの追加
以下の要領でKeyShot Webのライセンスを追加してください。 KeyShotを起動後、ヘルプ(Windows)、KeyShot(Mac)からライセンスのアクティベーションを選択 ライセンスのアクティベーションを選択して次へをクリック サブスクリプションライセンスの変更を望みますを選択して次へをクリック 次画面でも次へをクリック モジュールを追加をクリック お手元のコードを入力します。KeyShot Webがアクティベートされます。
フローティングライセンスのライセンスコードを確認する方法
フローティングライセンスのライセンスコードコードはノードロック版と異なりFで始まる20桁の英数字になります。 以下の方法で確認出来ます。 Luxion LIcense Server Configuratorを起動してください。Windowsの場合はウインドウマーク>Luxion License Server> Luxion License Server Configurator, Macの場合はアプリケーションフォルダ内から起動します。 ライセンスが起動している場合は以下の画面が表示されます。 ...
お使いのライセンスコードの確認方法
お使いのライセンスコードは以下から確認出来ます。 KeyShotを起動 ヘルプ(Windows)、KeyShot(Mac)からライセンス情報を表示を選択 H(HD)またはP(Pro版)で始まる20桁の英数字がライセンスコードとなります。 フローティング版は異なります。
お使いのライセンスコードの確認方法
お使いのライセンスコードは以下から確認出来ます。 KeyShotを起動 ヘルプ(Windows)、KeyShot(Mac)からライセンス情報を表示を選択 H(HD)またはP(Pro版)で始まる20桁の英数字がライセンスコードとなります。 フローティング版は異なります。